これは、脳の働きと「ことば」の力を関連させた「ことばのビル」の図です。
ことばは、ビルのように下から順に積み上がっていく構造をしています。

ことばのビル

*「中川信子著『健診とことばの相談』ぶどう社」をもとに改変




ことばのビル

これは人間の脳が、①脳幹(からだの脳) → ②大脳辺縁系(こころの脳) → ③ 大脳皮質(ことばの脳・考える脳)と3つの部分が積み上げられるような構造になっていることと関連しています。

4〜8階 ことば育て  (大脳皮質)
 3 階 こころ育て  (大脳辺縁系)
1〜2階 からだづくり (脳幹)

図をご覧いただくと、「からだづくり」「こころ育て」がビルの土台、そして「ことばを話す力」は最上階、ということがお分かりいただけると思います。

お子さんのことばが遅いと、つい、「ことばを教えよう」「ことばを言わせよう」という関わりになりがちですが、実際には、この図のように、下から積み上げていく「生活」を基礎にした関わりこそが大切です。

ビルを建てる時に1階から順に建てていくように、ことばの力も 生活を基礎に1階ずつ丁寧に積み上げていきましょう。